サプリメントに利用されるプラセンタを原料の種類別に解説

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サプリメントでプラセンタを摂取したいのであれば、プラセンタの種類(由来)と品質や特徴を知っておく必要があります。

プラセンタの原料は、もともと人間の胎盤でしたが、それ以外のほ乳動物として馬、豚、羊などが利用されています。
植物には胎盤はありませんが、動物の胎盤に相当する「胎座」という部分を分離し、その有効成分を抽出したものを植物由来のプラセンタと呼んでいます。
胎座には、発芽のための栄養成分が含まれています。

以前に人由来のプラセンタで述べましたが、ヒト由来のプラセンタは医療機関で処方され、一般向けには市販されていません。

種類別にプラセンタについてまとめてみました。

 

 

ヒトプラセンタ

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ヒトプラセンタは医薬品として認可されています。
そして薬事法で化粧品や食品への使用が禁止されているため、日本では一般向けに気軽に購入することはできないのです。

医療機関で美容目的のために皮下注射の形で摂取することは可能です。

医薬品として認可されているため、効能も十分期待できるようです。

また、豚や馬のプラセンタに比べても免疫反応のリスクが少なく、肌のトラブルから更年期障害やストレスによるホルモンバランスの乱れなどへの効果など、幅広い分野で改善効果が期待できるのです。

プラセンタは動物の臓器ですから、感染症のリスクがあります。
その点、ヒト由来のプラセンタの場合は、B型肝炎やHIVなどの血液検査が行われているので、安全性については問題ありません。
過去50年間での感染症の報告事例は1件も発生していないようです。

このように、安全面では、医薬品のプラセンタが最も優れています。

 

馬プラセンタ

 

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近年では馬プラセンタの人気が高まっており、豚プラセンタに次いで広く使われているプラセンタです。

特に高級なプラセンタサプリメントには、馬プラセンタが使われていることが多いようです。

プラセンタの美肌効果は、多量に含まれているアミノ酸に由来するものです。
馬プラセンタは他の動物のプラセンタの約300倍ものアミノ酸が含まれています。
これが馬プラセンタの特徴で、人気の理由です。

また、豚プラセンタにはない種類の必須アミノ酸が4種類(ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、準必須アミノ酸が2種類(チロシン、システイン)も存在しているのです。
このように、アミノ酸の含有量が多いのは妊娠期間が長いためです。

馬プラセンタの欠点は、価格が高いことです。
それは、馬は年に1回しか出産しないことや、出産も1頭のみです。
豚の場合は、出産頭数も多いため、豚プラセンタは価格が割安になるのです。

プラセンタの安全性は、出産する母体の飼育環境によって大きく影響を受けます。
豚は、病気に感染しやすい動物で、ワクチンや薬剤を投与されることが多く、その胎盤にもそれらの痕跡が残り不純物が混ざりやすくなるのです。

この点、馬の場合は元々病気にかかりにくい動物で、体温も高く寄生虫の感染のリスクも少ないのです。
従って、薬剤が投与される機会が少ない動物です。

また、プラセンタに使用される馬はサラブレッドが多く、血統も明確で徹底した高品質の飼育環境下で育てられることからも、高価な理由が分かると思います。

 

 

豚プラセンタ

 

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豚は年に2回、しかも一度に10頭前後の子豚を出産します。
牛由来のプラセンタが使用禁止になってから、大量に入手できることと安価に供給できることから、プラセンタ商品の主流に躍り出ました。

ただ、感染予防の観点から予防接種のためにワクチンや薬剤の投与を行うので、不純物や安全性に不安があるのです。
ヒト由来のプラセンタには、成長因子と呼ばれる栄養素がありますが、豚プラセンタには含まれていません。

ワクチンや薬剤の影響を排除するため、安全管理の行き届いたSPF豚のプラセンタも人気があります。
SPF豚とは、豚の健康に影響を及ぼす5つの特定の病気に感染しない様に、徹底した飼育環境で育てている豚のことです。

 

 

その他のプラセンタ

 

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人、馬、豚に次いで利用されるのは羊です。
羊の胎盤は、人間の胎盤に類似したアミノ酸組織を持っているので、体内への浸透力が高く拒否反応も起こりにくいプラセンタです。

安全性や質の面では問題はほとんどないのですが、狂牛病のリスクを考えると、牛と同じような反すう動物であるため、厚生労働省が2001年に使用禁止の通達を出しました。

それ以降は、ニュージーランドやスイスからの輸入品のみの流通で、量的には非常に少ない状況です。

 

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植物(主に、アロエ、ライ麦、トウモロコシなど)の胎座には、発芽のための栄養成分が凝縮されており、アミノ酸やビタミンも豊富です。
この有効成分を抽出したものを植物由来のプラセンタと呼んでいますが、本来のプラセンタの特徴である成長因子が含まれていません。
従って、美容効果やアンチエイジング効果は限定的のようです。

 

 

まとめ

 

このように、ヒトのプラセンタ以外では、高価ですが安全面と効能面では馬プラセンタが優位であると言えます。

次回は、さらに使用方法についてまとめます。